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「サンふじ」りんごって何?特徴や栽培方法などについて解説!

皆さんは、「サンふじりんご」と聞いてどんなりんごなんだろうと疑問に思ったことはないでしょうか?

りんごには様々な種類があり、それぞれ特徴や味・栽培方法などが大きく変わってきます。

今回は、青森でも盛んに栽培される「サンふじりんご」について詳しく解説していきます。

※過去の記事で「りんごの生産量は青森がなぜ1位なのか」について解説している記事もございますので、ご参考にしてみてください。

サンふじりんごの特徴は?

サンふじりんごは、日本を代表するりんご品種「ふじ」の一種で、特に甘味と香りの良さが特徴です。

「サンふじ」は袋をかけずに太陽の光を直接浴びて育てたふじりんごのことを指し、その名も「サン(Sun)」に由来します。

以下に、サンふじりんごの具体的な特徴をまとめます。

  • ・サンふじりんごの特徴①|見た目
  • ・サンふじりんごの特徴②|味
  • ・サンふじりんごの特徴③|香り

サンふじりんごの特徴①|見た目

見た目は、鮮やかな赤色で、袋をかけて育てた「ふじ」よりも濃い色合いになることが多く、太陽(サン)の光を浴びて育つため、色づきが自然で美しい特徴があります。

そのため、「サンふじ」りんごと呼ばれています。

大きさは、一般的に大玉で、1個が300g前後になることが多いです。

切ると果肉の中心部分に「蜜(みつ)」がたっぷり入るのが特徴的で、特に甘さが強く蜜が多いものは高品質とされています。

サンふじりんごの特徴②|味

サンふじりんごの味については他の品種と比べても甘味が非常に強く、糖度は14~16度と高めの数値になります。

甘味の中にほのかな酸味が感じられ、全体的にバランスが良く、酸味が苦手な人でも食べやすいです。

また、果汁が豊富で、シャキシャキとした歯ごたえとともにジューシーな食感が特徴です。

サンふじりんごの特徴③|香り

サンふじりんごは太陽を直接浴びるため、りんご独特のフルーティーで甘い香りが強いのが香りの特徴です。

常温で置いておくだけで部屋全体に香りが広がるほど強力です。

サンふじりんごの産地は?

サンふじりんごの主要な産地は、日本国内のりんごの生産量が多い地域に集中しています。

その中でも特に以下の地域が有名です。

  • ・サンふじりんごの産地①|青森県
  • ・サンふじりんごの産地②|長野県
  • ・サンふじりんごの産地③|山形県

サンふじりんごの産地①|青森県

青森県は日本最大のりんご産地で、全国のりんご生産量の約50%を占めています。

青森県全体で「ふじりんご」が盛んに栽培されており、その一部が袋をかけずに育てられることで「サンふじ」として出荷されます。

青森県の中でも津軽地方(弘前市、黒石市、平川市、五所川原市など)は、りんご栽培に適した気候と土壌を持つ特徴があり、日本有数のりんごの生産地で、品質の高いサンふじが収穫されます。

サンふじりんごの産地②|長野県

長野県は、青森県に次いで日本第2位のりんご生産量を誇る地域です。

長野県の北信地方(長野市、須坂市、中野市など)はりんご栽培が盛んで、「信州りんご」として知られています。

寒暖差の大きな気候が特徴で、甘みの強いサンふじを育てます。

サンふじりんごの産地③|山形県

山形県も寒暖差の特徴を活かした果物栽培が盛んで、りんごの生産量も多い地域です。

特に天童市寒河江市などの地域で、高品質なサンふじが生産されています。

サンふじりんごの旬な時期は?

サンふじりんごの旬な時期は、収穫が始まる晩秋から冬にかけての時期です。

もっと詳しいタイミングとしてはサンふじりんごの収穫は、11月中旬から12月上旬が中心です。

袋をかけずに育てるため、太陽光を十分に浴びてから収穫され、熟度が高くなった状態で出荷されます。

また、この時期は、果実がよく熟して甘味が最大限に引き出され、果肉のシャキシャキ感も強いのが特徴です。

サンふじりんごの栽培方法は?

サンふじりんごの栽培方法は、一般的なりんごの栽培と共通点がありますが、「サンふじ」としての特徴を引き出すための特別な栽培が行われます。

以下に具体的な栽培方法を説明します。

  • ・サンふじりんごの栽培方法①|苗木の植え付け
  • ・サンふじりんごの栽培方法②|土壌管理
  • ・サンふじりんごの栽培方法③|剪定(せんてい)
  • ・サンふじりんごの栽培方法④|開花・授粉
  • ・サンふじりんごの栽培方法⑤|果実の管理
  • ・サンふじりんごの栽培方法⑥|病害虫の防除

サンふじりんごの栽培方法①|苗木の植え付け

サンふじりんごの栽培方法の最初として、病気に強く、ふじりんごの品種特性をしっかり持つ健全な苗木を選びます。

時期としては春(3~4月)や秋(10~11月)が適期です。

また、木同士の間隔を十分に確保し、日光が均等に行き渡るようにします(4~5メートル程度)。

サンふじりんごの栽培方法②|土壌管理

土壌管理については水はけが良く、適度に保水性があり、肥沃な土壌が最適です。

肥料は、開花前(春)や果実が大きくなる夏に施します。

有機肥料も使用して、土壌を改良します。

サンふじりんごの栽培方法③|剪定(せんてい)

剪定は日当たりを良くし、風通しを確保して病害虫を防ぎ、樹形を整え、果実の品質を向上させることができます。

時期は冬(12月~2月)に枝を剪定します。

不要な枝や込み入った枝を間引き、主枝をしっかり育てます。

サンふじりんごの栽培方法④|開花・授粉

サンふじりんごは4月下旬~5月上旬に開花します。

ふじりんごは自家不和合性があるため、他品種(紅玉など)を混植して受粉を促します。

ミツバチや人工授粉を活用することで受粉率を高めます。

サンふじりんごの栽培方法⑤|果実の管理

開花後、果実が小さいうちに間引きを行い、1枝に1~2個の果実を残します。

摘果により果実が大きくなり、サンふじりんごの品質が向上します。

サンふじは袋をかけずに育てるため、太陽光を直接浴び、自然な色合いと甘味が引き出されます。

サンふじりんごの栽培方法⑥|病害虫の防除

主な病害虫には「黒星病」、「輪紋病」、「リンゴコナカイガラムシ」、「モモシンクイガ」などがいます。

対策としては定期的に殺菌剤や殺虫剤を使用し、予防と防除を徹底します。

また、草刈りや剪定で園内の清潔を保つことも重要です。

まとめ

ここまで、サンふじりんごの特徴について解説しました!

サンふじりんごの栽培は、太陽光をたっぷり浴びせることが最大の特徴です。

また、贈り物や日常のデザートとしても最適で、さまざまな楽しみ方ができます。

寒暖差の大きい地域で育つサンふじは、甘味と香りが際立ち、多くの人に愛されるりんごとなります。

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